いまここは身体感覚(五感)の中にある
よく「いまを生きよ」とか「いまここが大事」とか言われますか、
どうもピンとこない、という人は多いのではないかと思います。
経営者というのは本当に大変で、私も起業当初はメンタルも
ジェットコースターのように浮き沈みがありました。
済んだことをいつまでも考えたり、明日や未来のことを憂いたり、
イライラしたり、急に不安に襲われたり。
心や思考はいつも定まっていない状況でした。
それでもさすがに13年も坐禅を続けていると、
ずいぶん心が安定するようになるもんです。
不安や怒りへの対処方法もずいぶんできるようになりました。
さて、思考というのは時間を縦横無尽に駆け抜けることができるので、
過去を懐かしんだり、未来の夢に想いを馳せたりすることができます。
みずからの意思、意識で時間の旅を駆け巡るのはいいのですが、
自分のコントロール以外で勝手に頭の中に未来の不安や過去の後悔
が襲ってくるのがなかなか厄介なんです。
つまり不安や怖れというのは過去や未来を行き来する
「思考」の中にあります。
過去と未来という「時間」の中にあります。
この「思考」や「時間」を際断(さいだん=あえて「際」と書きます)して
「いまここ」に集中できたなら、不安や恐れは限りなくゼロに近づいていきます。
「いまここ」に集中するためには
視覚(眼)・聴覚(耳)・嗅覚(鼻)・味覚(舌)・触覚(身体)
の五感を感じることです。
「空を流れる雲を追いかける」
「川の流れる音に耳を澄ます」
「アロマやお香を嗅いでみる」
「熱々のお茶を味わってみる」
「お腹や胸をやさしくさすってみる」
そうすることで、思考はだんだん消えていき、
身体感覚(五感)をただ感じる、という状態になっていきます。
これが「いまここ」っていうことです。
今日という一日はいまここの連続であり、
一日の連続が一生になっていきます。
未来の不安が頭の中を駆け巡っているならその不安を
目の前のノートに全部書き出して可視化するのもいいですね。
私はこれをよくやりますがとっても効果的です。
未来も目の前のノートに書き出して眺めれば
それは「いまここ」に在るということになります。
不安に襲われたらどんなことでもいいので、
とにかく身体を動かして五感を味わうこと。
これも禅の教えです。
