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禅マインドブログ

坐禅とヘルスケア

坐禅をするようになって3年と9カ月が経ちました。

起業して4年経つので、起業独特の不安感を軽減したり

起業当初の無理な働き方に耐えてこれたのも坐禅の効果が大きかったと

改めて実感しています。

マインドフルネス認知療法といううつ対策の心理療法もあるように

坐禅はヘルスケアの観点からも注目を浴びています。

もともとマインドフルネスとは禅でいう「正念」のことで、

心に浮かぶ思考や感情を一歩離れて「いま、ここ、じぶん」を観察することです。

今年に入り、大手企業を中心にヘルスケア、特にメンタルヘルスの観点から

坐禅を社内研修や社内セミナーに活用したい、というご要望が増えてきました。

坐禅の際に行う腹式呼吸が脳内のセロトニン神経を活性化させ

ノルアドレナリンやドーパミンを抑えて心を落ち着かせ

うつ対策に有効であることも、科学的に広く知られるようになりました。

さらに言えば、腹式呼吸で息を吐く時間が長いほど、副交感神経が優位に切り替わり

血流を促進し、筋肉がほぐれ、リラックス状態になることで

免疫力もアップすると言われています。

逆に胸式呼吸で浅く速い呼吸は交感神経を優位にし、緊張感を高めることになります。

人間のこの仕組みを理解すれば、やる気がない時には浅く、速い胸式呼吸で緊張感を高め

意識的にやる気を作り出すこともできるのではないかと思います。

人間にはもともと「自律」神経が備わっており、意識しなくても(無意識でも)

常に自律しながら自分の身体の状態をバランスよく保とうとする機能が備わっています。

それでも過度な労働や、さばききれない情報量、加速するスピードに生身の人間は

ついていくことができずに、身心ともにオーバーヒート、悲鳴を上げ

うつ病発症の原因となってしまうのです。

これ以上の説明は専門ドクターにお任せするとして

私自身は、3年半の坐禅実践を通じて確実にメンタルは強くなりましたし

免疫力が高まったのか風邪もひきにくくなり、大嫌いな花粉症までも症状が軽くなった気がします。

禅の修行は「目的をもってはいけない」「只管打坐(ただひたすらに坐禅せよ)」と言われます。

しかし、このストレス社会において、ヘルスケアの観点から坐禅を始めるというのもありだと思います。

5月には「接心」といって昼夜を問わず数日間坐禅をする修行に入ります。

「悟り」「日々是平常心」「完全なる幸福感」という目標まであと少し

という手ごたえを感じる今日この頃です。

(既に毎日、感謝としあわせを実感した日々を過ごせてはおります、合掌)

2016年04月08日メンタルヘルス

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